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おひさま 第96号~ 年をとっていくと…/ 夏の暑さとうまく付き合って乗り切りましょう!!~



かさい先生のお話【年をとっていくと…】

自身年をとったためか、家庭では奥様から言われたことをすぐ忘れ、怒られることも多々ある今日この頃です。加齢による記憶力や体力の低下など様々な面の衰えを感じながら、その衰えのスピードを少しでも緩められるように意識的に運動(テニス・散歩)をする時間をとるようにしています。
最近、眼科の先生が書かれた書籍で高齢者に関する本をたまたま手にとりました。眼科の先生方は小児科医とは異なり、高齢者と接することが多く、診察室では高齢者とのコミュニケーションがうまくいかないことが多々あるようです。年をとると様々な変化が体に起こってくるため、日常生活でいろいろと問題が起こり易くなってくることが書かれていました。自身も若い人たちに迷惑にならないような年の取り方ができればと思い読ませていただきました。
年をとると認知機能が落ちます。視覚(自身も老眼のため診断書を書いたり、新聞を読むのが辛いです)、聴覚(年をとると耳が聞こえにくくなります)、触覚(皮膚が乾燥し皮膚感覚が鈍くなったり、過敏になります)などの認知機能が落ちてきます。また前頭葉の機能が落ちてきて、物事を理論立てて考えたり、感情のコントロールが難しくなったりします。ワーキングメモリー(作業記憶)も低下していきます。そのため今までできていたことが日常生活でスムーズにいかなくなることが多くなり、一部の高齢者の方は周囲とトラブルを起こしやすくなるようです。
本を読み進めるにつれ「むむむ・・・」これって発達外来で会うお子さんの苦手なところ、困り感に似てないか?と思いました。発達特性を持ったお子さんは感覚過敏や鈍麻があり認知機能が苦手、ワーキングメモリーの苦手さ、感情のコントロールの苦手さを持ったお子さんも多いなど・・・。その眼科の先生は高齢者に手術をする際に言葉だけで説明してもほとんど理解できていない、ワーキングメモリーの低さや、前頭葉機能の低下で理論立った思考が難しくなってくることから、図や絵を使って丁寧に説明しているようです。その方が明らかに理解してもらえる。これも自身発達外来で親御さんによく指導させてもらう視覚的なアプローチです。
ただ、高齢者と発達障がいのお子さんとの決定的な違いは、高齢者は年齢を重ねれば重ねるほどますますできないことが残念ながら増えてきます。一方、発達障がいのお子さんは苦手ながらも成長とともに少しずつできることが増えてくることです。高齢者は衰えを緩やかにするために、発達特性を持ったお子さんは今より機能を伸ばしていく、できることを増やしていくため、意識的に運動をしていくことは大切だと思います。

スタッフコラム【夏の暑さとうまく付き合って乗り切りましょう!!】

梅雨も明け、夏本番の暑さを感じる日々が増えてきました。
最近は酷暑で朝から晩まで冷房なしでは生活できないくらいですよね。冷房下で過ごしていると身体がだるくなったり、冷えて風邪をひいてしまったり体調管理も難しいかと思います。特にお子さまは大人とは違い、体温の変動も激しいため、体調を崩さないようにお部屋の温度調整や洋服選びなど迷うことが多々あるかと思います。
お部屋の温度は電気代の高騰や環境問題等もあり、温度を下げるタイミングを迷うところですよね。ですが、日中も夜間も室内でも熱中症が問題になる現代です。身体が健康であるからこそ、日々を過ごすことができます。日々の暑さを乗り切るために冷房や扇風機をうまく活用し、室内の温度だけでなく、湿度も気にかけてみてください。

△▼ポイント▼△
● 部屋に温度計を置き「室温」「湿度」チェック
● 温度設定は「暑がりの人」にあわせて
●「室温28度・湿度70%」はエアコンONの目安
● エアコンは「つけっぱなし」がお得!
●のどが渇く前に「定期的な水分補給」


また、洋服選びも大人でも暑さをしのぐために夏はサラッとした生地やゆとりのあるサイズ感を選ぶ傾向にあるかと思います。お子さまの洋服も同じようにピチッとしたサイズより、ゆとりのあるサイズの方が風通し良く熱のこもりを多少軽減させてくれるかと思います。今夏、新たに洋服を買い足す際には是非、サイズや生地感も気にしてあげてください。

最後にですが、お子さまの平熱はご存じでしょうか。お子さまの平熱を知らなければ、今測った体温がお子さまにとって通常なのか、高いのか、低いのか、分からないですよね。普段から体温を測ってお子さまの状況を理解することも大切です。
まだしばらく暑い日々が続きますが、暑さを凌ぎながらプールやお祭り、花火など夏のイベントを楽しみましょう!!