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おひさま 第95号~ 窒息時の対処法/ 子どもの低血糖について~



おくむら先生のお話【窒息時の対処法】

 9歳以下の子供の死因は先天性の病気や悪性腫瘍を除くと、ほぼ全ての年代で不慮の事故が多くを占めます。この中でも特に小さなお子様に多いのが交通事故でもなく溺水でもなく、窒息です。窒息の原因として多いのは、食べ物やその他の物体です。ここでは、窒息してしまった時の対処法を紹介します。突然声がでない、首をおさえて苦しそう、唇が紫色になった、などの場合は窒息を疑います。窒息状態になると、たった数分で呼吸がとまり、心停止してしまう可能性があります。直ちに119番、そして応急処置を開始します。この時口の奥まで無理に指を入れてはいけません。1歳未満の乳児には「胸部突き上げ法」と「背部叩打法」を数回ずつ交互に行いましょう。1歳以上のお子様には「腹部突き上げ法」を行います。ただしどの年代も意識がなければ心肺蘇生をしてください。事故は突然起こるものです。様々なところに動画もあがっていますので、一度は見ておき、人形などで練習しておくと万が一の時に役立ちます。
 もちろん事故が起こらないよう普段から気を付けておくのが一番大切なのはいうまでもありませんが・・・

※ 出典:政府公式オンライン 「えっ?そんな小さいもので?」子供の窒息事故を防ぐ!
(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201809/2.html)をもとに作成

スタッフコラム【子どもの低血糖について】

 発熱や咳、嘔吐や下痢、腹痛といった明らかな症状もないのに、子どもに元気がない、朝起きられない、というときがありませんか?ひょっとしたら低血糖を起こしている可能性があります。

 例えば・・・・・
・前日、行事などで疲れていまい、夕食を食べないで寝てしまった。
・好き嫌いが多くて、夕飯をほとんど残したまま寝た。
・もともと食べることが苦手で、食が細い。

などいろんな場合がありますが、共通して言えることは十分な食事ができず、必要な糖分が摂取できていないことです。糖分を長時間摂取できないでいると、翌朝低血糖になっていることが多いようです。

▼低血糖の症状としては
・元気がない、ぐったりしている  ・顔色が悪い  ・機嫌が悪い、イライラしている、泣き続ける  ・冷や汗をかく
・起き上がれない(強い眠気) ・意識障害  ・けいれん
など
 一般的に年齢が幼い子は糖の代謝能力が未熟なため、半日くらい糖質を体内に取り込まないでいると、簡単に低血糖を起こしてしまいます。そのメカニズムとしては、栄養分解できる糖質が体内になくなると、人間は体にある脂肪を分解してエネルギーを産生しようとます。その結果、脂肪の分解産物で、低血糖を引き起こす原因物質であるケトンがどんどん体内に蓄積して悪循環となり、低血糖が起こるのです。

 低血糖を改善するには「糖分」を摂ることが重要なので、このときカロリーは気にしなくてOK。ただし「糖分」といっても高カロリーなものではなく、血糖値を安定的に維持できるおにぎりやおせんべいがおすすめです。嘔吐につながりにくいメリットもあるため、アメやラムネ菓子もおすすめです。
※アメはくれぐれも誤飲に注意をしてください。
 前日ハードな活動をした翌朝、熱や嘔吐はないけれど子どもに元気がないときは、ただの疲労だけと考えず、子どもは何時に何を食べたか、適切な栄養を摂取できていたかを考えてみましょう。