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おひさま 第6号~ネット・ゲームに関して・・/ 節分の由来と事故~



かさい先生のお話【ネット・ゲームに関して・・】

少し前にNHK・BSでネット依存の番組を見ました。世界でもIT先進国である韓国の話でした。韓国では子どもの10人に1人がネット依存であると言われているようです。韓国ではネットはアルコール、ギャンブル、薬物と一緒で依存性があるものと国が認定し、ネット依存に対して国家ぐるみで取り組んでいました。ネット依存の子どもたちの更生に1か月程度の合宿プログラムを作って、ネットのない環境での規則正しい生活、ネット以外の現実世界の楽しみを見つけるような集団生活プログラムをおこなっていました。ネット依存が多い韓国でも、ネット・ゲーム依存を専門的に治療できる医療機関は少なく、日本ではネット依存に対する医療的な取り組みは始まったばかりです。韓国ではこのような現状を危惧して、オンラインゲームのシャットダウン制が設けられました、18歳未満の子どもは深夜ネットにアクセスできないように法律で決められました。

しかし、ゲームやネット産業は成長分野であり、経済優先のためシャットダウン制は近々廃止されてしまうようです。これに対してネット・ゲーム依存を専門にしている医師は、シャットダウン制廃止により強制的にネットを止めさせる抑止力がとれてしまうことを危惧していました。医師が危険性を発信しているのに、経済を優先することは、韓国だけでなく日本にも言えることの様な気がしました。おそらく、ゲームやネットはすぐに日本でも規制されることはないでしょう。日本でも精神科の領域ではネット依存の問題は深刻になってきていますし、確かにクリニックの外来で不登校など生活がうまくいっていないお子さんや、発達障がいの特徴を持っているお子さんが依存傾向になってしまってよく相談を受けます。その様な状況であるにも関わらず、ゲームのコマーシャルは子どもがテレビをみる時間帯に平気に流れています。それに、たばこやアルコールのように吸いすぎや飲みすぎに注意しましょうなどの注意喚起すらされていない現状です。その番組中のネット依存の子どもに悩んだ父親がネット依存専門医の受診を一緒にしている姿が印象的でした。国が有効な手段をとってくれるとは期待できず、親が我が子を守ってあげなければいけないような気がしてなりません。

スタッフによるコラム【節分の由来と事故】

もうすぐ2月3日の節分です。当たり前のように、豆まきをします。でも以外と知らない節分の由来。知るともっと楽しむことができますよ。

節分とは?

季節の分かれ目のことで、立春、立夏、立秋、立冬の前日を指します。かつては立春を年始と定めていたため、節分は特に、立春の前日を指すようになりました。そして豆をまくことで邪気の象徴とされる鬼を追い払い、新しい年に悪い事が起きないように願いを込めて豆まきをするようになったのです。

〝鬼は外、鬼は外、福は内、福は内〟
幸運を招く福の神は家の中へ、災いをもたらす鬼は家の外へ出しましょう!

楽しい行事の一方で事故も多いのがこの2月です。
子どもが豆を食べたり、拾って口に入れたりする際に豆を気管支につまらせてしまうことがあるので注意が必要です。

事故が起こりやすい理由

  • 豆は小さくて硬く、丸いため滑りやすく気管支にコロコロと入ってしまいます。
  • 子どもは歯がはえそろっていません。うまく噛み砕けないため豆を口にしている時に大笑いをしたり、走り回ったり、飛び跳ねたりして思わず吸いこんで気管支に入ってしまうことがあります。
  • 一旦気管支に入ってしまった豆は大人であれば大きな呼吸で吐き出す事ができますが、子どもはその力が弱いので誤えんにつながってしまいます。

日本小児科呼吸器学会では3歳未満のお子様にはピーナッツ類は与えないよう呼びかけをしています。

事故を防ぐには

  • 節分で豆をまき終わった後は徹底して拾いきりましょう。
  • 小さなお子さまのいるご家庭では、小分けされた商品の封を切らずに袋ごとまいて事故のリスクを減らしましょう。