最近、こころと発達の外来で、女の子の発達障がいのお子さんを診察することが多くなっているのを感じています。発達障がいは男の子に比較的多いと考えられてきました。外来をしていると女の子も数はあまりかわらないのではと思っています。しかし女の子の発達障がいは、男の子と異なった特徴があると感じます。男の子は集団生活でトラブルや問題行動があり、学校や園から受診を勧められることが多いのに比べ、女の子の発達障がいは学校や園での問題行動が目立たず、家庭での困り感が強い傾向があるように思います。学校からの指摘で受診を勧められるお子さんより、家庭でお母さんが気になって受診されるお子さんが多い感じです。
典型的な男の子の発達障がいにありがちな、学校で友達とのトラブルが多い、歩き回ってじっとしていられないなど目で見えるような形ではあまり現れません。女の子の発達障がいは集団生活では、我慢して周りになんとか合わせようとして学校や園でストレスを溜めながらなんとかやっています。我慢しておとなしくしているので、成績の問題ないお子さんであれば、学校の先生からはほぼほぼスルーされています。
その反動が家庭で現れ、イライラする、癇癪がひどいなどの症状を訴えて受診されるお子さんが多々見えます。小学校高学年くらいになると、女の子として求められる社会的要求の高さや（女の子はおしとやかで当たり前、気が利いて当たり前、整理整頓ができて当たり前など）、女の子の関係性の難しさ）ガールズトークやグループなど）で徐々に不適応が顕著になり、いきしぶり、不登校、身体症状（頭痛、腹痛、倦怠感など）となって受診されるお子さんが多くみられます。受診される年齢も男の子が年中から小学校低学年で受診されるお子さんが多い一方で、女の子は小学校中～高学年以降に受診されるお子さんが多いです。

●石けんやアルコールを使用することで、必要な角質や皮脂も落としてしまい
（バリア機能の低下）､乾燥を引き起こす。
●手洗い時の石けんのすすぎ残し（かぶれの原因）
●手洗い後、水分の拭き残し（手洗い後に水分の拭き残しがあると、その拭き残しの水分が蒸発するときに皮膚の水分まで一緒に蒸発させてしまい、より乾燥してしまいます。）

１．手洗い前には、腕まくりをする。（すすぐ際に石けんをすすぎやすくするため）
２．水の温度はぬるま湯が適温です。
３．石けんは、ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分を配合している泡タイプのものをお勧めします。
４．ウイルス除去するために石けんをつけて30秒ほどごしごしします。
５．流水で15秒以上、石けんを洗い流します。手首も忘れずに洗い流してください。（すすぎ残しがないか、ぬるぬるしていないか、泡が残っていないか、チェックをしてあげてください。）
６．水分を拭きとる時は、こすらないで、ぽんぽんと肌を軽く触るように拭きましょう。
　　拭き残しの無いようにしましょう。

　石けんで失われたバリア機能を回復させるには、保湿することが大事です。保湿剤としては、ヘパリン類似物質や尿素、ワセリンが配合されているものが良いでしょう。保湿剤を手に塗ることを嫌がる場合は、就寝前だけとか、就寝後に塗るようにしてください。普段、お子さんと手洗いした後、一緒にハンドクリームを塗る習慣をつけるとよいかもしれません。ハンドクリームをつけていても赤みやかゆみが数日たっても治らない場合は受診してください。