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おひさま 第34号~便秘って? / お子さまの鼻のかみ方~



おくむら先生のお話【便秘って?】

最近、便秘のお子様が増えてきています。小さな赤ちゃんや難治性で重症な便秘のお子様が目立つようになってきました。食生活の変化(かむ必要のない柔らかいものばかり食べている、野菜の摂取が少ないなど)、朝トイレに行く習慣ができていない、水分不足、運動不足などが原因ではと考えています。またトイレが、和式から洋式になり、足が床につかない状態での排便で、しっかりふんばれないということもあるかもしれません。
日々診療をしている中で気付いたのは、保護者の方が、自分のお子様が、1週間便がでてなくても、気にしてない、つまり、便秘だと認識しておらず、かなり重症化してからしか受診されないということです。ここで改めて便秘というのはどういう状態なのかを紹介したいと思います。

  1. 1週間に2回以下の排便
  2. 少なくとも週に1回の便失禁(硬くて大きな便が肛門をふさいでその横から便汁がもれてでてくる、つまり下着が便汁で汚れる)
  3. 便をがまんする姿勢(排便痛のため便意をもよおしても便がでないように両足をクロスさせて、排便をこらえる)や便の貯留の既往
  4. 痛みを伴う、または硬い便痛の既往。(時には肛門が切れて出血)
  5. 直腸内に大きな便塊の既往(これは診察でわかります)
  6. トイレが詰まるくらいの大きな便の既往
上の項目の少なくとも2つ以上があれば便秘症です。また乳児では排便が週に2回以下、あるいは硬くて痛みを伴う排便で、上の基準の少なくとも1つがあれば便秘です。
便の大きさ、硬さに注目すると、毎日でていても、うさぎの糞のように硬いコロコロの便が数個とか、こぶし大の大きい便も便秘です。
便秘をほおっておくと、難治性になり、尿路感染症、遺尿(おもらし)、夜尿症、痔、遺糞(便汁がもれる)などの合併症を起こしてきます。また治療しても再発が多いため、気長に治療することが必要です。もう一度お子様の排便状況を確認してみてください。

スタッフによるコラム【お子さまの鼻のかみ方】

お子さんは自分で鼻をかめないので鼻詰まりになってしまったり、夜に寝苦しくなってしまったりしますよね。どうしたらスムーズに鼻水をかむことができるようになるのでしょうか。暖かくなり、風邪を引く機会も少なくなるこの機会に、お子様と一緒に鼻をかむ練習をしてみてはいかがでしょうか。

  • 鼻水を出しやすくするポイントは、加湿と保温です。ホットタオルなどで鼻を温めると鼻水が出やすくなります。鼻をかむときは片方の鼻の穴を押さえて、大きく口から息を吸って、もう片方の鼻の穴から少しずつ出すようにします。一気に両方の鼻をかむと、耳を傷める原因になるので気を付けましょう。上手にかめない時はお風呂で練習するのが効果的です!

鼻をかむ練習をしましょう!

① 口でティッシュを吹いてみよう!
まずは息を吹くことを意識してもらうためにティッシュを口で吹かせます。ティッシュはお子さんの顔の前に広げて持ってあげましょう。息の力でティッシュが吹けたらOKです。シャボン玉を吹くイメージを伝えると簡単にできるようになると思います。

② 鼻でティッシュを吹いてみよう!
口で出来たら次は鼻で挑戦!①と同じように顔の前でティッシュを広げてあげ鼻で吹きましょう。

③ 後は思いっきりティッシュを飛ばそう
最後は、勢いよく鼻をかむ練習です。丸めたティッシュを片方の鼻の穴に軽く入れ、もう片方の鼻の穴は押さえます。あとはフンッとティッシュを飛ばすだけ!あまりにも勢いよくやると鼻血がでたり、耳が痛くなったりするので注意してください。

遊びながら鼻かみの練習をしましょう!

① 小さくちぎって丸めたティッシュを机の上に置き、子どもと一緒に口で吹き飛ばしてみましょう。

② 片方の鼻の穴を指で押さえ、鼻息だけで吹き飛ばしてみましょう。この時、口から息を吸い込み、しっかり口を閉じることを教えてあげてください。

↑↑ 飛ばしっこ競争をすると、子どもは張り切って挑戦します。うまくできなくても、褒めたり、おだてたりしながら楽しくやってみてください


  • ストローの端に、細長くちぎった色紙などを数枚貼り付けてハタキのようにし、鼻息だけで動かす遊びもお勧めです。片方の鼻の穴を押さえ、もう片方の穴にストローをあてて、鼻息を出します。
    初めは上手にできないと思いますが、お子さんが自主的に鼻をかめるようになるよう、楽しく練習していきましょう。