おひさま 第105号~草潤中学校を見学しに/春の体力測定について~
かさい先生のお話【草潤中学校を見学しに】
「発達とこころの外来」をしていることもあり、以前から興味を持っていた、岐阜市の学びの多様化学校(不登校特例校)の草潤中学校を見学してきました。校舎や教室をぐるーっと校長先生に案内していただきました。まず、見学させていただいた第1印象は、とにかく静かでした。人がほとんどいない、生徒数が少なく、校舎が元徹明小学校と言うこともありスペースも広い。たまに廊下や教室でポツポツといる学生さん、先生に会って挨拶をする感じでした。自身が昔通っていたような、常にたくさんの人がいて、どこでもガヤガヤ、ザワザワと騒がしいような学校では全くないと言うことでした。1学年は15人程度の少人数で様々な場所でいろんなことを自主的に学んでおられました。一般の学校のようなあらかじめ決められたカリキュラムを大人数で一斉に学習するスタイルではない学校でした。
見学の後、校長先生ともお話をしました。発達特性を持ったお子さんで不登校になってしまったため草潤中学校に通っているお子さんもおられますが、ほとんどのお子さんが再登校につながっているとお聞きしました。確かに発達特性を持ったお子さんにとってはこの学校の環境は過ごしやすく、勉強や活動に集中しやすいと感じました。ある意味ここまで環境を整えないと、発達特性を持ったお子さんにとって既存の学校は学校生活が送りづらいと言うことでしょう。自閉スペクトラム症のお子さんにとっては集団でみんな一斉に合わせることなく、自分のペースで学習に取り組むことが出来ます。また感覚の面でも過敏性を持っているお子さんが多いです。聴覚過敏があるお子さんはザワザワした環境では音が気になり授業に集中出来ない。匂いに過敏があれば給食の匂いなどが不快。視覚過敏では蛍光灯や窓際の席がまぶしすぎるなど。ADHD的な特徴があるお子さんにとってみれば、人が多く誰かが動いているとそちらに気をとられてしまいます。刺激が少なくなければ、いろんな課題に集中して取り組みやすいでしょう。明らかに従来の学校は発達特性を持ったお子さんにとって学習や活動するには適した環境ではないと思います。したがって草潤中学校は、発達特性を持ったお子さんにとって学習や活動しやすい環境を可能な限り提供していると感じました。医師として医療現場にいると、どうしてもすぐお薬と考えてしまいがちです。教育の現場でその子が能力を発揮しやすいように環境をいかに整えていくのか考えていくことも非常に重要であると実感した見学体験でした。
見学の後、校長先生ともお話をしました。発達特性を持ったお子さんで不登校になってしまったため草潤中学校に通っているお子さんもおられますが、ほとんどのお子さんが再登校につながっているとお聞きしました。確かに発達特性を持ったお子さんにとってはこの学校の環境は過ごしやすく、勉強や活動に集中しやすいと感じました。ある意味ここまで環境を整えないと、発達特性を持ったお子さんにとって既存の学校は学校生活が送りづらいと言うことでしょう。自閉スペクトラム症のお子さんにとっては集団でみんな一斉に合わせることなく、自分のペースで学習に取り組むことが出来ます。また感覚の面でも過敏性を持っているお子さんが多いです。聴覚過敏があるお子さんはザワザワした環境では音が気になり授業に集中出来ない。匂いに過敏があれば給食の匂いなどが不快。視覚過敏では蛍光灯や窓際の席がまぶしすぎるなど。ADHD的な特徴があるお子さんにとってみれば、人が多く誰かが動いているとそちらに気をとられてしまいます。刺激が少なくなければ、いろんな課題に集中して取り組みやすいでしょう。明らかに従来の学校は発達特性を持ったお子さんにとって学習や活動するには適した環境ではないと思います。したがって草潤中学校は、発達特性を持ったお子さんにとって学習や活動しやすい環境を可能な限り提供していると感じました。医師として医療現場にいると、どうしてもすぐお薬と考えてしまいがちです。教育の現場でその子が能力を発揮しやすいように環境をいかに整えていくのか考えていくことも非常に重要であると実感した見学体験でした。
スタッフコラム【春の体力測定について】
進級、進学おめでとうございます。新年度になり、1ヶ月が経とうとしていますが、新生活のリズムには慣れてきましたか?
小学生の皆さん、中学生の皆さん、春と言えば体力測定がありますね。お母さん、お父さんもご自身が子どもの頃、毎年やっていたのではないでしょうか。ご自身が体力測定をしていた頃はこの測定をする意味なんて考えもしなかったですよね。身体測定の種目にはそれぞれ意味があります。今回はその意味についてご紹介します。今の身体測定は種目が8種類あり、それぞれこのような意味で実施されているそうです。
小学生の皆さん、中学生の皆さん、春と言えば体力測定がありますね。お母さん、お父さんもご自身が子どもの頃、毎年やっていたのではないでしょうか。ご自身が体力測定をしていた頃はこの測定をする意味なんて考えもしなかったですよね。身体測定の種目にはそれぞれ意味があります。今回はその意味についてご紹介します。今の身体測定は種目が8種類あり、それぞれこのような意味で実施されているそうです。
■握力→ 運動特性の「力強さ」が要求され、大きな力を出す能力である「筋力」を評価
■上体おこし→ 運動特性の「力強さ」と「ねばり強さ」が要求され、「筋力」に加え、筋力を持続する能力である「筋持久力」を評価
■長座体前屈→ 運動特性の「体の柔らかさ」が要求され、大きく関節を動かす能力である「柔軟性」を評価
■反復横跳び→ 運動特性の「すばやさ」と「タイミングの良さ」が要求され、すばやく動作を繰り返す能力である「敏捷性(びんしょうせい)」を評価
■20mシャトルラン→ 運動特性の「ねばり強さ」が要求され、運動を持続する能力である「全身持久力」を評価
■50m走→ 運動特性の「すばやさ」と「力強さ」が要求され、すばやく移動する能力である「スピード」を評価
■立ち幅跳び→ 運動特性の「力強さ」と「タイミングの良さ」が要求され、すばやく動き出す能力である「瞬発力」を評価
■ソフトボール投げ→ 運動特性の「力強さ」と「タイミングの良さ」が要求され、瞬発力に加えて、運動を調整する能力である「巧緻性(こうちせい)」を評価
■上体おこし→ 運動特性の「力強さ」と「ねばり強さ」が要求され、「筋力」に加え、筋力を持続する能力である「筋持久力」を評価
■長座体前屈→ 運動特性の「体の柔らかさ」が要求され、大きく関節を動かす能力である「柔軟性」を評価
■反復横跳び→ 運動特性の「すばやさ」と「タイミングの良さ」が要求され、すばやく動作を繰り返す能力である「敏捷性(びんしょうせい)」を評価
■20mシャトルラン→ 運動特性の「ねばり強さ」が要求され、運動を持続する能力である「全身持久力」を評価
■50m走→ 運動特性の「すばやさ」と「力強さ」が要求され、すばやく移動する能力である「スピード」を評価
■立ち幅跳び→ 運動特性の「力強さ」と「タイミングの良さ」が要求され、すばやく動き出す能力である「瞬発力」を評価
■ソフトボール投げ→ 運動特性の「力強さ」と「タイミングの良さ」が要求され、瞬発力に加えて、運動を調整する能力である「巧緻性(こうちせい)」を評価
昔に比べると運動する機会が減り、子ども達の体力がなくなっていると言われています。日頃から身体を動かすことが免疫力を高めるきっかけにもなり、風邪等の感染症から身を守ることにも繋がります。また、外の空気を吸い、日光を浴びることで心のリフレッシュにも繋がります。
体力測定に限らず、日頃から身体を動かしていつでも健康体でいられるといいですね。天気の良い休日はお弁当を持って公園や広場へ出かけてみても良いかもしれません☀
体力測定に限らず、日頃から身体を動かしていつでも健康体でいられるといいですね。天気の良い休日はお弁当を持って公園や広場へ出かけてみても良いかもしれません☀